4.森(Big picture)はなんで必要?
どうもかぁさんです。前職外資系マーケティングとMBAで学んだ内容の中から「ビジネスの基本さいしょの一歩MBA」シリーズ。の第四回「4.森(Big picture)はなんで必要?」です。キャリアブランクの間にだいぶ錆びてきている部分、見逃していた新しい動きなんかも勉強しながら書きながら整理をしていく予定。
「ビジネスの基本さいしょの一歩MBA」シリーズ ここまでのまとめ
2.で、森ってどうする?_Purpose/Vision/Mission
3.で、森ってどうする?_PositioningとMessaging
時間の無駄では?今のところ誰かに見せる予定はないのだが、、?
事業格を持ったビジネス
そう思うひとも多いし、実際このステップなしに始めている事業もあるだろう。しかし、成功している(ある程度の期間その事業の目標をクリアしていて今後もその状況が持続可能性である)事業では必ずといっていいほどここがしっかりしている。明文化されていなくともかなりはっきりとイメージされコミュニケーションされている。
そして個人的に、指針がきちんと描かれている事業が好きだ。人格(事業格?)をもったビジネスはとても魅力的だ。そしてその人格を胆にして自由に動き変化し広がり流れていけばいい。
軸のぶれないビジネス
はじめのページで、しんどい作業だがここを明確にできていれば、今後想定しきれない道の中で必要な変化をしながらも大事な部分だけはぶれずに進めていけるのだと述べた。
ビジネスを進める中で、チャンスがあったり危機があったり惰性があったりする、またその中でひとつの大事な戦略に没頭することもあるだろう。それはきっとビジネスの大きな飛躍につながるチャンスにもなりうる。しかし、その戦略に注力するあまり、その戦略をより効率的により効果的に行うために、そのひとつの木の成功が森の成功へつながっているかの整合性を見落とすことがありうるからだ。これは特に大きな組織になればなるほど可能性は高くなるが、個人事業であっても起こりうる。
たとえば、あるアパレルのオンラインショップで有名人のオファーをもらうというインフルエンサ―マーケティングのキャンペーンを実施するとする。成功すれば事業を認知させ売上を大きくのばすチャンスになるだろう。そしてこのキャンペーンを成功させようとアプローチをするターゲット数、インフルエンサ―の数やエンドースコンテンツの数やトラフィックなどをメトリクスとして設定するだろう。大事なキャンペーンであればあるほどそこに没頭してしまうことが多いのだが、きづくとたくさんのリソースを割いてインフルエンサ―となりうる数ばかりを追い求めて、本来届けたかった内容をメッセージとして顧客側に届けられているのかがあいまいになることがある。
「戦略の暴走」という言葉を使っていたかたがいたが、このBig pictureをきちんと描きそれをコミュニケーションしていくということはまさに「戦略の暴走」を阻止するためのコンパスとなるのだ。
さてさて、やる意味がわかったところで、業界、マーケット、その他影響のある領域の状況を知っておかなければです。今シリーズ次回は「5.リサーチってなんだ?知っているというのはかなり強い」です。