1. 森と木を思い描いてみる。-コンセプトワークはじめ
どうもかぁさんです。前職外資系マーケティングとMBAで学んだ内容の中から「ビジネスの基本さいしょの一歩MBA」シリーズをはじめたいと思います。キャリアブランクの間にだいぶ錆びてきている部分、見逃していた新しい動きなんかも勉強しながら書きながら整理をしていくつもり。
まずは、「1. 森と木を思い描いてみる。-コンセプトワークはじめ」はじまりー。
コンセプトワークとは
何かを始めるときの最初の一歩のそのまた最初は、まず思い描くことだ。もちろんオンラインショップを始める、という場合も同じ。「コンセプトワーク」という新しい事業を始めるにあたって必要となる最初の作業の土台となるものをやっておく。
森と木をきちんとイメージする
具体的に何をするのかというと、
- 森=全体像(そもそもの目的、社会や業界での取りたい位置づけ、書い手に伝えたいメッセージやイメージ)
- 木=やりたいこと(こだわりたいポイントやすでに想定している売りとなる商材、戦略、タクティクス等)
をなるべく明確にイメージするのだ。森と木の両方を。森だけでもダメ、木だけでもダメ。明確であれば明確であるほどいい。
イメージを見えるかたちにする
そして文章でもマインドマップでもリストでも絵でも自分のやりやすいかたちでノートを始める。最初はふわっとしている部分も、書き起こすことによってどこが不明瞭であるかがまず浮き出てくるし、書きながら思考が整理され明確にしていく作業となるからちょうどよい。
その後の方針が自然と導き出される
この作業はけっこうしんどい。ふわっとした思いを整理することにエネルギーが必要だし、途中自分の中の矛盾や思考の怠惰な部分に気づいたりして気持ちもしんどい。でもコンセプトが明確であれば、商品選択やプロモーション、ブランディングなどがおのずと導き出されるし、その後チャンスがあったり危機があったり惰性があったりするであろう想定しきれない道の中で必要な変化をしながらも大事な部分だけはぶれずに進めていけるのだ。事業の胆ともいえる大事な作業なので踏ん張ってきちんとやりたい。
葉っぱはもうちょっと後でいい
初めてのことを開始するときは、ついわからないことが多いのでその”方法”について不安になりそちらに意識がむいてしまうことが多い。オンラインショップであれば、どのプラットフォームを使えばいいのか、在庫管理や発送業務のシステムや諸手続きなどが気になってしまう。実際この手の質問が一番多い。もちろんこれらは決めて実行していくべきことだが、所詮「調べて決めて、やるだけ」だ。
先にも述べたように森と木の明確化はしんどい。しんどいと人は得てして単純な答えが出やすい「作業」に意識を逃がしてしまいがちだ。またそれらがすぐに答えが出ればいいが、知らないことだと特に意識が取られ、立ち止まってしまう。知らない領域で決めるべきことややるべきことがある場合、リストで細分化すると簡単に進められるのだが、これはまた後ほど書きたいと思う。まずは森と木だ。
さて、シリーズ次回は「2.で、森ってどうする?_Purpose/Vision/Mission」として、森の具体的な内容に入っていきたいと思います。