流れの専業主婦かぁさんの軌跡 目指せ社会復帰。
流れの専業主婦、かぁさんと申します。夫さん、娘ぶぅさんの3人家族です。
流れ流れてただいま日本で専業主婦、きっとこれからも流れてまいりそうな中、なんとかオンラインショップというかたちで再スタートを目指したいと思っています。このブログではそのチャレンジの軌跡と同じ境遇の方たちへのノウハウ、Tipsのシェアができればと思っています。
まずはざっと、かぁさんのこれまでをご紹介。
- 外資系IT企業→夫のMBA留学でまさかのキャリアストップ
- 転んでも起き上がる妻。かぁさんもMBA目指す。
- アメリカ移住。アメリカの小学校教育に魅了される。
- 流れ着いたは日本、そして何ももっていない主婦の社会復帰は、、
外資系IT企業→夫のMBA留学でまさかのキャリアストップ
大学卒業後外資系IT企業でマーケティング畑まっしぐらでありました。出張も多く時間に追われる生活の中で日々多くの刺激と勉強、成長を感じアドレナリン放出、女性ホルモンはみるみる減少小さなヒゲの発見にそのうちおじさんになるのではないかという不安もちらほらありながらも邁進。へなちょこながらも日々吸収する充実感に、自分にはずっと仕事を持つ生き方が向いているなと確信。結婚を決める際にも「それぞれ自立したパートナーでありたい(=ずっと共働き)」を条件とする。夫さんの「ああ俺もおなじ考えだよ」の答えに目尻を下げて飛びつくかぁさん。ああ、分かり合えてるわ、最高の相手だわ。その後その発言がある魔法の呪文で軽々撤回されてしまうなんて思いもよらず。バカバカ、気づけあの時の自分。
その後妊娠、苦手な雪道をつるつる歩く取引先への道中「ここで転んだらおなかのお子が、、」と必死に踏ん張ったなかなかなシュールな北海道出張も妊娠8か月でこなし、無事産休入り。生まれてびっくり、こんなに愛おしくなる驚異の吸引力に驚愕。あっという間に骨抜き、親ばかだだ漏れかぁさん誕生。復帰後瀕死になりつつもだだ漏れるそれを活力にワーキングママとして働く。保育園へのお迎えは基本ダッシュ、階段は二段飛ばし、しかも顔はニヤケている(いとしいぶぅさん会いたさに)。すれ違いたくないタイプの人。
そんなある日突然夫さんがイギリスにMBA留学に行くと言い出した。へ?ぶぅさんとかぁさんは?「ついてきてもらう」。あれ夫さんの会社は外資で社費留学なんてないはず。そもそもかぁさんの仕事は?そう、ここで初めての登場、すべてを覆す魔法の呪文、「わりい」。かぁさん会社を辞める。
転んでも起き上がる妻。かぁさんもMBA目指す。
流れ着いた先はロンドン。わー楽しいー。美術館は基本無料、あちこちで面白いアートが観られるし、クオリティの高いミュージカル、新鮮なファーマーズマーケット、歴史ある美しい街並み、気持ちのいい公園、アンティークマーケット、たくさんの人種が集まっていてどんな風でいてもいいという寛容さと歴史ある英国のやはり入り込めないクラス感。しかし浮かれたのは一瞬、襲ってくるはものすごい虚無感、焦燥感。夫さんは大学院のコミュニティがすでにあってどんどん学び人脈も広がり英語も上がっている。学位だってとれる。一方かぁさんは、、、なかなか友人もできないし家にいても英語は伸びないしそれどころか仕事の感覚もどんどん錆びてきて、、なんか時間がたてばたつほどまずいことになりそうなかんじ。夫さんの在学予定は2年。何とかもがくかぁさん、初めの1年で準備し後の1年でインテンシブに取得できるMBAを目指すことにする。娘が現地幼稚園に行っている間に勉強、エッセイ、推薦状の依頼を周りにたくさん支られどたばたと何とか行い、現地大学院に無事入学!苦手な英語に苦しみながらも少しずつ軌道に乗ってきたその矢先、、またもや夫さんが何やら言い出した。
「卒業を切り上げてアメリカの会社に就職する」。
へ?予定していた時期に卒業してそれからじゃダメなの?「すぐに入るように言われている。自分だけ先に行ってもいいが今回は移住というかたちで腰をおつける予定。ぶぅさんがスムーズに新しい環境に入れるよう学校に早めに入れたい。かぁさんのサポートが必要」。というと、かぁさんの大学院は?
そしてまた出た魔法の呪文、「わりい」。かぁさん大学院を休学する。
アメリカ移住。アメリカの小学校教育に魅了される。
次に流れ着いたはアメリカ。日本企業からの駐在ではなくグリーンカード取得を視野に入れた移住。長い付き合いになるはずのアメリカ。資本主義大量消費のピザの国。わびさびはどこだ、繊細さはどこだ。かぁさんの感覚とのあまりの相違にはじめはひたすら嫌悪。どうしよう。
そしてさらにぶつかった壁は、かぁさんペーパードライバーだったってこと。しかしこちらでは学校への送迎も習い事も買い物も車がなければどうにもならない。しかも夫さんは出張でだいたいいない。最初の1-2か月は運転の恐怖に夜は毎晩うなされる。
かあさんママさんたちとのコミュニケーションに苦戦。ぶぅさんも学校で苦戦している、全くの緘黙。
しかし、長い付き合いだ。腹をくくるかぁさん。学校のボランティアにも積極的に参加。転入翌週の遠足引率ボランティア、引率するつもりが引率されとる。習い事もリサーチあんどトライ。なんだかいろいろわからなくて「やっちまった!」の連続。しかし恥もかけばかくほどかきなれるもの、開きなおりを覚えたころにはとても楽しく過ごせるようになっていた。ぶぅさんも人見知りしんどい時期を越え、お友達とゲラゲラ楽しそうに毎日を過ごしている。ちょっとの休みには冬はスキー、夏はアウトドア、近くの湖でカヤックだってできちゃう。なによりぶぅさんの学区の小学校のシステムがとても素晴らしく、想像力表現力などを統合的に伸ばせられるようなプロジェクトベースのアサイメント、レベル別少人数グループでそれぞれに合った内容を学べるReadingやMath, アドバンストの内容でもただ難しい計算をやれるようにするではなく習ったことをどう応用するかがチャレンジングであったり、、。ぶぅさんはとてもエンジョイしていた。
そう、気づけばかぁさんもぶぅさんもこう思っていたのです。
あれ、ここでの生活、楽しいぞ―――。
そんなタイミングでまた夫さんなにやら言いづらそうな顔。。
「日本の友人のスタートアップの会社でやりたいことがある」。
へ?移住じゃなかったの?ぶぅさんもかぁさんもやっとすごく楽しくなったんだよ?ぶぅさんの教育にはここがいいって話してたよね?
この頃には恨んでやまなくなっていたすべてを覆す魔法の呪文、「わりい」。
かぁさんファミリー、やっとなじめた今度のコミュニティーも泣く泣く去ることになる。
流れ着いたは日本、そして何ももっていない主婦の社会復帰は、、
そして今回流れ着いた先は日本。夫さん、スタートアップだって。お給料三分の一だって。ひ――――。「何かをやる人間になるかならないかは今で決まると思うんだ」って、少年の目をしたおじさん、一番たちが悪い。
いってもホームカントリー、母語の国だ。かぁさん就職活動をトライ。しかしやはりキャリアブランクは大きな枷になった。エージェンシーの人、人事の人、ブランクの長さを話したとたんみな顔が曇る。笑顔は消さない素晴らしい社会人マナーの中に生まれる曇り、つらい。しかもかぁさん自体もやはり錆びていて、うまくビジネス脳が戻ってこないそして何よりうまく話せなくなっていた(もともと得意ではなかったけれど)。そんな自分がまた悔しかった。
しかしそもそもかぁさん何がしたかったんだっけと考える。しかも夫さんがここ1-2年は度を越した激務になるというのに、以前のような仕事は家事子育てとあわせてできるだろうか。時間的条件的制限のもと何ができるだろうか。
そして腹が立ってくる。
なんで夫さんは自分のやりたいこと好き放題やれて、かぁさんは我慢ばかりしなきゃいけないの。なんとか制限の中がんばってみてもすぐに梯子をはずして前言撤回してしまうのはなんなの。ぶぅさんを人質に取られたようなもんでガラガラ変わる前提と環境の中ぶぅさんを守らなきゃならないからと自分のことはあきらめ我慢してきたけれど、いつまで我慢で生きていかなきゃならないの。なんだこの違いは。生まれながらに身分が違うんか、いつの時代や、今の日本にカースト制度でもあったんか。もうこれからは、かぁさんだって好きなことしてやるぞ。
この何年かの間に学生時代から温めていた思いがだんだん大きくなっていたのに気づいた。売りたいものがある。
振り回され気づいたら流れの専業主婦。何もなしから再出発。まずはネットショップはじめます!
専業主婦から個人事業主としてビジネスをスタートする際におさえておくべき、税金のこと、扶養のこと、オンラインショップを始めるための手続き準備などなど、同じ境遇の方へ参考になればと(自分のおしりをたたくためにも)ほぼ’リアルタイムでシェアできればと思っています。
おそらく気晴らしに、髪振り乱し気づいたらおかしなファッションで通勤していた余裕なきワーママ時代、へっぴり腰での海外暮らし珍道中、繊細ながらもいつもおバカな娘ぶぅさんとの日々の記事が混じることもあると思いますがお許しを。